ネトフリで配信されてる「極悪女王」が評判なので、視聴しました。
結論、「心が折れかかってる人は観るべし!」
どうしてもアクションシーンに注目しちゃいます。
けど、千種と飛鳥、そしてダンプの三者の生き様と、彼女たちが吐き出すセリフがどれも刺さりました。
特にダンプが「どいつもこいつもバカにしやがって!」と吠えるシーン。
言葉だけだと薄っぺらいですが、その前段(前フリ)を視て知ってると、グサッときました。
そもそもダンプは家計が苦しくて、父親が暴力をふるう家庭に育ちました。
そんな彼女の心のよりどころが女子プロで、高校卒業後にその世界に飛び込みますが、なかなか芽が出ません。
一方、同期で親友の千種と飛鳥はスポットライトが当たるスター街道を進んでいきます。
嫉妬心と焦りに苛まれたダンプは、悪役レスラーになることを決意しますが、全国のプロレスファンを敵に回してますから、とてつもない孤独感の日々です。
でも、何を言われても「ここで生きていくしかない」と覚悟を決めているから、ますます悪役としての凄みが増していきます。
おそらく本心では悔しいんだと思います。
周りから「負のエネルギー」を投げかけられ、それを全身で受け止めているのですから・・・・
そんな状況に負けまいとして放たれたセリフ
「どいつもこいつもバカにしやがって!」
孤独だけど、
本当は弱いけど、
だから「強くなるしかない」
その覚悟がビシビシ伝わってくる「名作」でした。