私が愛してやまない映画作品の一つ
昨日BSで放映してました(当然視聴しました)。
この映画の特徴は、セリフが少ない分、「映像(ビジュアル)」が語りかけてくるところ。
カスタマイズカーや武器、衣装のデザインはもちろん、砂漠や空の色、役者のたたずまいの全てが、何度観ても新鮮に映ります。
そういえば、今回も新たな発見をしました。
はじめの方のエピソードで、フュリオサがガスタウンに向かう途中で東に進路を変えて、逃走の取引をしていた際、イモータンジョーの5人の妻のうち、ジョーがお気に入りのスプレンディドが産気づきました。
その時、彼女の隣で隠れていたマックスが「えっ!どうしよう」って表情を一瞬したんです(何度も観てるのに今まで気づきませんでした)。
終始にわたって、クールな表情と所作をまとっていたマックスの「人間らしさ」を感じさせる、トム・ハーディの演技はホントに良いです!
そして、何よりもラストのシーンは、いつも涙ものです。
まずは、危篤状態になったフュリオサに、マックスはできる限りの救命措置をし、そして、教えることを拒んでいた自分の名前を告げるところです。
そのシーンのマックスの他人を大事にする「優しさ」を表現した、トム・ハーディの演技にキュンキュンします(同性ですが・・・)。
また、一行が峠の住民に歓迎されている中、ひとり去ろうとしているマックスとフュリオサの「アイコンタクトによる会話」のシーンは、何度観ても「みなに幸あれ」と思わずにはいられない、希望に満ちたエンディングです。
荒廃した砂漠や空の色、狂気(マッド)の世界を描いた舞台だからこそ、このエンディングシーンをはじめとする「人間らしさ」が映えるんですよね。
いや~ぁ、本当に良い映画です。